さて、タイトルの通り、Esp-Linkを導入してみようというお話です。
全然日本語のソースが見当たらないので一応書いておきますが、英語読めるならそっちの方がいいと思います(当然ですが)。
ESP-WROOM-02のファームウェア書き換えは電波法に抵触する可能性も指摘されていますので、実行は自己責任でお願いします。
esp-linkについて
次のようなことが実行可能だそうです。
- ESPのシリアルをwifi経由でいじる。
- Wifiを用いて、ESPのシリアル経由でAVRなどにプログラムを書き込む。
- HTTP経由でアップロードしたプログラムをESPに接続されたAVRに書き込む。
- 接続されたマイコンをインターネットへ接続させる。
- 接続されたマイコンをwifi経由で操作するUIとなる(一部未実装)。
全体としては、結構ドキュメントもしっかりしている上に、バイナリも提供されていてかなり扱いやすいと思います。
ただ開発環境がオフィシャルの提供してるやつで、arduino ideとかで製作されてるわけではないので、そこがちょっと僕にとってはいじりにくいポイントです。
書き込んでみる
基本的にはFLASHING.mdを読んでその通りに実行すればうまくいくと思います。
久しぶりにファームウェアの書き換えやったのでそのメモも含めて残しておきます。
環境はWindows10です。
①ダウンロード
リリースからバイナリをダウンロードします。
ダウンロードするのは、source codeではなく、esp-link-v3.x.xx-xxxx.tgzみたいなやつです。
編集時点ではトップに乗っているのがアルファ・リリースだったので注意してください。
②展開
Windowsでtgzを扱う場合、何が正攻法なのかよくわかりませんが、僕は7zipを使って展開しました。多分いろいろソフトがあると思うので適当に選んでください。
③ESPの接続
ESPをシリアル・アップロードモード(実行モードじゃなく)に設定したうえで、PCに接続します。詳しくはこちら:https://ht-deko.com/arduino/esp-wroom-02.html
④書き込みソフトの立ち上げ
ArduinoIDEにespをインストールしている以上、どこかにesptool.pyがあるとは思うのですが、探すのも、コマンドオプションを調べるのもめんどかったのでGUIツールを公式からダウンロードしてきます:https://www.espressif.com/en/support/download/other-toolsの「Flash Download Tool」
起動して、esp8266を選択。
⑤書き込み
オプションは下の通り。
それぞれダウンロードしてきたバイナリファイルと、書きこむ番地を選択します。
- boot_v1.x.bin : 0x00000
- blank.bin : 0x3FE000
- esp_init_data_default.bin : 0x3FC000
- user1.bin : 0x01000
あとはFlashsizeを自分のやつ選んで(ぼくは32mbitでした)STARTをクリック。
⑥再起動
ESPを実行モードにして、再起動。そうするとwifiのAPに出てくるはずです(なぜか僕の場合は、前回書きこんだwifiの設定がそのまま残ってました)。
ipconfigとかでAPのIPアドレス調べて、そのアドレスをブラウザで開きます。
esp-linkというタイトルのページが出てくればオーケー。
というわけで導入編はこんな感じです。そのうち使ってみた感想を別記事で書くと思います。